医薬品からのアウトガス分析
市販の大衆薬品と処方薬局にて入手した医薬品からのアウトガスを最も簡便な方法で簡易定量分析した。
試料 新セデス、宇津こどもかぜ薬A,ビオフェルミン、タイレノール、ロキソニン、メイアクトMS,恵命我神散、太田胃酸、フェロベリンA、カロナール、ムコダイン、プレコール、パブロンゴールドA、
キャベ2コーワ、改源の15種類について細粒以外はメノー乳鉢にて粉砕して試料とした。これを秤量し、GLT管に挿入し熱脱着装置
(TD-4J)GC-MS(jmsQ1000GCk9)にて分析した。
GC条件 カラム Aquatic 0.25x60M 1.0μ 流量 1.0ml/min
昇温 40℃ 3min 10℃ /min 200℃ 3min
注入口 150℃ スプリット 10:1
GC−MS イオン源温度 200℃
GCインターフェース温度 200℃
イオン電流 150μA
検出器電圧 1000V
TD-4J条件
試料加熱温度、時間 85℃ 5min
Cryo 温度 −60℃
再加熱温度 200℃
結果
MeOH 0.0108〜0.448、EtOH 1.34〜15.9、Toluene 0.00041〜1.56、
Xylene 0.00060〜0.0208、AceticAcid 0.11〜6.91、Ethylbenzene 0.00028、Propyleneglycol 0.187〜4.87、Diethylphthalate 1.31、
Ethylacetate 0.048〜0.574、Methylacetate 3.20、Trimethylamine
1.18、Triethylamine 1.26、その他HC類0.2〜376.3ppm(Toluene換算)
などが検出された。